索道事業
樫山工業は1990年にイタリアのライトナー社との業務提携を行い、索道事業を開始。高鷲スノーパークや鷲ケ岳スキー場などの自動循環式リフトの架設を手がけつつ、固定循環式リフトについては独白に開発を行い、現在までに国内に33基（固定循環式リフト23基、自動循環式リフト8基、ゴンドラ2基）の索道を納入させて頂きました。
そして2014年、フランス索道トップメーカーPOMA社と提携。最先端の技術に基づいた安全で快適な輸送設備と、海外市場におけるPOMA社の先進の技術と実績に基づいたコスト削減、索道の統廃合を含めた戦略的再投資への提案を積極的にご案内させて頂きます。
高鷲スノーパークの自動循環式リフト
スキー場輸送設備
世界で7,800基の納入実績
世界で7,800基の納入実績。最新の2支索1えい索の3線自動循環式普通索道は高い輸送力を誇り、またフレキシブルなオペレーションにも対応可能です。
35人乗りキャビン。毎時2,400人の輸送が可能。1,751mを秒速7mで運行。
フランス アボリアの3線自動循環式普通索道（3S）。最大風速25m/sでも運行可能。
ロープウェイ
世界最大のキャビンを誇るロープウェイ。団体の同時出発など多彩な運行に対応します。
フランス ヴァルディゼールの3線交走式普通索道。キャビンは200人乗り。毎時2,000人を秒速12.5mで輸送が可能。
ゴンドラ
全てにおいてシンプルを追及した自動循環式ゴンドラ。グリップ、駅舎の構造により高い安全性を誇ります。標準キャビンは4～20人乗りまで可能。
単線自動循環式索道用握索装置。コイルスプリングを用いたシンプルな構造と高い信頼性、低いメンテナンスコストが特徴。
フランス アボリアの単線自動循環式索道。ダイレクトドライブで減速機なしの仕様により、メンテナンス費を低減できる。
フランス メリベルの単線自動循環式普通索道。3,080m。10人乗りで毎時2,800人の輸送能力。最高速度は秒速6m。
自動循環式チェアーリフト
ゴンドラ同様、シンプルで明快な構造。コンパクトで経済性の高い自動循環式チェアーリフトです。
駅舎長19mのコスト低減タイプ。
フランスの単線自動循環式特殊索道。6人乗りで、1,652m の距離を毎時3,000人、秒速5.5mで輸送することができる。
イタリアの8人乗りチェアリフト。1,153mの距離を、
毎時3,300人、秒速5mで輸送する。
固定式チェアーリフト
2人乗りの固定式チェアーリフトは、POMA社は勿論のこと当社にも設計・製作・施工の実績が多数あります。
フランス、バルフレイスの固定循環式6人乗りチェアーリフト。576mの距離を毎時2,400人、秒速2mで運行。
長野県戸隠スキー場
固定循環式2人乗りチェアーリフトNL2。設計・製作・施工まで当社が行い、2009年に完成。880mの距離を毎時900人で輸送する。インバーター制御、予備駆動装置標準。
テレミックス（キャビンとチェアが混在運行）
安全性の向上に有効なテレミックス。お子様やお年寄りはキャビン、エキスパートはチェアに分かれて乗車可能です。
テレミックス線路（フランス）。
1,314mの距離を毎時3,897人、秒速5mで運行。
テレミックスへの乗車。お子様・スクール・付き添い等は10人乗りキャビンへ。エキスパートは8人乗りチェアへ。
索道設備のリノベーション
リノベーション事例：6人乗り普通索道
老朽化した索道を、活かせる箇所を残してコストを抑えながら、最新の技術で快適な形に蘇らせました。
都市交通・鋼索鉄道
近年、都市部における交通渋滞緩和の切り札、および移動設備として、地形の影響を受けないリフト型の索道の需要が高まっています。
また、ケーブルで牽引される鋼索鉄道（ケーブルカー）は急傾斜地でも安定した性能を発揮し、モーターやエンジンを動力とする鉄道と比べて騒音が少ないという大きなアドバンテージがあります。
ブラジルの中心市街から高台市街を結ぶ単線自動循環式普通索道。J区1,800m、K区2,000m、L区4,600mの路線を1日18時間運行している。毎時3,000人の輸送能力で。月に100万人が利用。
ルーズベルト・アイランド・トラムウェイ。
ニューヨーク市マンハッタン区のアッパー・イースト・サイドとルーズベルト島をイースト川を越えて結ぶ索道。運行速度は時速28.8km、駅間940mを3分で結ぶ。
最大定員110人で、1日あたり約115回稼働する。
観光用
利用者のニーズに応える、ユニークでバラエティに富んだ都市交通システムをご提案します。
単線自動循環式普通索道（中国）。
2,142mの距離を毎時2,000人の運送能力で運ぶ。
ゴンドラキャビン（中国）。床が透明になっており、アトラクション性も高い。
パリにある20mの傾斜エレベーター。ベビーカーや車いす、ショッピングカートなどを安全に輸送可能。
都市交通
遊園地や空港で、駅・駐車場やターミナルビル間の移動手段として活躍しています。
東京都稲城市の遊園地、よみうりランドのゴンドラ「スカイシャトル」。最寄り駅と遊園地を結ぶ移動手段として利用されています。
マイアミ国際空港のMiniMetro
350mの距離を毎時12,000人の乗客を輸送する2キャビンで構成。低公害、低騒音、高い静粛性、低いメンテナンスコスト、そして豊富な安全機構を備えています。
空港で利用されている鋼索鉄道（エジプト・カイロ）。距離は1,857m、毎時2,000人の乗客を運ぶことができる。車両に車輪はなく、代わりに圧縮空気により浮上している。車輪よりも抵抗が低いため、少ない動力で運行できるのが特徴。
ミニメトロ
都市部における中間レンジ（輸送力・距離）の輸送手段として最適です。
イタリア・ペルージャのミニメトロ、ピープル・ムーバー。都心の自動車の交通量を減らすために導入された。毎時3,000人、一ヶ月では25万5,000人の輸送能力。車庫へ自動で格納される。
貨物索道
山間地における資材・貨物の輸送に最適な、複線自動循環索道・ケーブルクレーン等を提案します。
ポルトガル 440m 懸垂 22t
ブラジル 9,590m 輸送力毎時400t
